HOME  >  お知らせ  >  2025年度  >  アジアの現代文芸「ある語り部の最後の日々」(マレーシア)を翻訳出版

「アジアの現代文芸」シリーズの83作品目にあたり、マレーシアとしては5作品目になる以下の作品を紙の書籍および電子書籍として出版しました。
紙の書籍は全国の公共図書館に寄贈します。電子書籍は「アジアの現代文芸 電子図書館」からご覧になれます。ニュースリリースはこちらをご覧ください。  


・作品名:ある語り部の最後の日々
・著作者:アンワル・リドワン
・翻訳者:小野沢 純


作者であるアンワル・リドワン氏は、マレーシア文学界を代表する作家で、詩や小説など幅広い分野で活躍し、同国の国民栄誉作家にも選ばれています。

本作はマレーシアの農村を舞台に、語り部であるパッ・ハッサンの人生の終盤を描いた物語です。

自然や人々の暮らし、語りの伝統が丁寧に描かれ、時代の移り変わりとともに語り部の役割が静かに幕を閉じていきます。家族との別れや村人との交流を通じて、語りの力や人の温かさが心に残る作品です。