3月9日(水)に当財団の理事会が大阪で開催され、2011年度の事業計画書等が承認されました。
詳細については、ホームページ上の「2011年度事業計画書」等をご覧ください。
(1)「アジアの現代文芸」シリーズ
パキスタンの作品 「ジブリールの翼」
著者 ムハンマド・イクバール
訳者 片岡 弘次
「アジアの現代文芸」シリーズの56冊目にあたり、パキスタンとしては9冊目の作品になります。
この詩集の著者であるムハンマド・イクバールは、パキスタンの「国民的詩人」であると同時に、宗教家、哲学者、政治家としても著名であり、ペルシア語またはウルドゥー語で書かれた彼の詩は、現代パキスタンにおいて最高峰のものとされています。
1935年刊行の「ジブリールの翼」は最も優れた詩集と評価されているものです。
この作品を通して、ムスリムの宗教的・哲学的思想とともに、独立前のパキスタンの政治的な諸情勢にまで、思いを広げてご理解いただければ幸いです。
(1)学校建設事業
1) 2010年度建設校―ウンパウン校の竣工―
勉学環境に恵まれないラオスにおける学校建設推進のため、一般財団法人民際センター(東京)の協力により、2010年3月から建設を進めていたサヴァンナケット県のウンパウン校が完成し、2月7日に竣工式が行われました。
竣工式には、学校長・教員・生徒全員に加えて、村長をはじめとする主だった住民が参加しました。郡教育局長からの建設事業報告、当財団からの贈呈の辞、学校長からの感謝の辞、県知事の祝辞等に続いて、テープカット、記念プレート設置、記念植樹が行われ、ウンパウン校の竣工を盛大にお祝いしました。
ウンパウン校には、生徒の学習援助のために、地球儀等の学用品およびラオス語版「宮澤賢治」(2010年3月 当財団出版)を併せて寄贈しました。
ウンパウン校全景
新校舎と生徒達
竣工式の生徒代表挨拶
新校舎を前に
住民や生徒達と
学用品を受け取る生徒達
教室内の生徒達
2) 2011年度建設候補校の訪問・視察
一層の国際社会貢献と国際相互理解の促進を図ることを目的として、勉学環境に恵まれない東南アジア地域における地域住民の意識の改革と教育意識の向上を図るために、ラオスにおいては、2011年度も学校建設を推進します。
2011年度の建設校を決定するため、ラオス南部にあるセーコーン県のチャカムヤイ校を2月8日に、サーラワン県のナーコック校、ナノン校を2月9日に訪問・視察しました。
視察では、学校長をはじめとする教員、村長をはじめとする住民代表より教育への情熱、学校建設への意欲、各県・各郡教育局の優先度、その他有効性、効率性を聴取しました。視察時には、各3校にラオス語版「宮澤賢治」(2010年3月 当財団出版)を寄贈しました。
視察結果をもとに当財団において3月中に建設校を決定し、着工の予定です。
・建設候補校校舎風景
チャカムヤイ校
ナーコック校
ナノン校
・住民等からのヒアリング風景
チャカムヤイ校
ナーコック校
ナノン校
(2)学校支援事業
1) 大同生命創業100周年事業建設校を訪問・視察、図書寄贈等
・ラオス
ピアマイ校(2004年9月竣工)を2月8日、シヴィライ校(2004年6月竣工)を2月9日に訪問・視察し、学校長や村長等から竣工後の管理・運営状況、教育環境等について聴取するとともに、生徒の学習援助のために、学習図書およびラオス語版「宮澤賢治」 (2010年3月 当財団出版)を寄贈しました。
ピアマイ校の生徒達と
寄贈図書
シヴィライ校の校長・先生方と
寄贈図書
・カンボジア
2月15日にプアーク中学校(2003年9月竣工)およびオーニョー小学校(2003年9月竣工)を訪問・視察し、学校長や住民から竣工後の管理・運営状況、教育環境等について聴取するとともに、生徒の学習援助のために、学習図書およびカンボジア語版「本田 宗一郎 夢を力に」(2010年12月 当財団出版)を寄贈しました。
また、2月18日にミエン小学校を訪問し、生徒の学習援助のために、学習図書およびカンボジア語版「本田 宗一郎 夢を力に」(2010年12月 当財団出版)を寄贈しました。
オーニョー小校長に
「夢を力に」寄贈
ミエン小への寄贈図書
(3)その他
1) ラオス国立大学、王立プノンペン大学への日本文献寄贈後の管理状況視察
当財団は日本語教育の推進、国際相互理解の促進等のため、日本語学科のある東南アジアの大学に日本語図書文献を寄贈していました。
プログラムは2009年度に終了しましたが、寄贈文献の管理状況、学生の利用状況等を確認するために、以下の大学を訪問し、約1時間にわたって教官および学生にヒアリングを行いました。
・2月11日 ラオス国立大学 日本語学科
・2月17日 王立プノンペン大学 日本語学科
・ラオス国立大学
ラオス国立大学日本語学科
日本語学科教官との懇談
日本語学科学生との
意見交換
・王立プノンペン大学
王立プノンペン大学
外国語学部
日本語学科学生との
意見交換
日本語学科学生との
意見交換
2) ラオス セーコーン県教育局訪問
奨学金制度に対する協力・支援、あるいは学校建設候補校選定に協力いただいたセーコーン県教育局を2月8日に表敬訪問し、日頃のご支援・ご協力に対し謝辞を述べるとともに意見交換を行いました。また、ラオス語版「宮澤賢治」(2010年3月 当財団出版)を寄贈しました。
(1)ラオスの奨学生と面談
2月8日にパクセ教員養成短大、10日にサヴァンナケット教員養成短大を訪問し、奨学生と面談しました。
パクセ教員養成短大から9名、サヴァンナケット教員養成短大から4名が出席し、各1時間にわたり面談しました。当財団の奨学金制度の目的を徹底するとともに、奨学生の現況等を聴取しました。
また、両教員養成短大には、ラオス語版「宮澤賢治」(2010年3月 当財団出版)を寄贈しました。
パクセ教員養成短大の
奨学生
サヴァンナケット教員
養成短大の奨学生
(2)ベトナムの奨学生と面談
奨学生と
2月13日、べトナムにおける奨学金制度で協力・支援をいただいているドンズー育英会事務局(ホーチミン市:代表グエン・ドック・ホーエ氏)を訪問し、奨学生10名に対し奨学金授与式を行いました。
当財団の奨学金制度の目的を徹底するとともに、各奨学生と計1時間にわたり面談し、現況等を聴取しました。
また、同育英会と奨学生には、ベトナム語版「野口英世」(2010年3月 当財団出版)を寄贈しました。
(3)カンボジアの奨学生(卒業生)と面談
2010年度まで当財団の奨学金制度を実施していた、コンポンスプー師範学校を2月17日、翌18日にコンポンチャム師範学校を訪問し、昨年7月に卒業した奨学生と面談しました。
コンポンスプー師範学校では10名と、コンポンチャムでは13名の卒業生と各1時間にわたり現況・将来の抱負等を聴取しました。
また、両教員養成短大と奨学生には、カンボジア語版「本田 宗一郎 夢を力に」(2010年12月 当財団出版)を寄贈しました。
コンポンスプー師範学校の
卒業生と
コンポンチャム師範学校の
卒業生と
2月4日(金)に、当財団の評議員会が大阪で開催され、財団法人としての最終の事業年度にあたる2010年4月─11月期の計算書類等が承認されました。
詳細については、ホームページ上の「2010年4月―11月期事業報告」等をご覧ください。
1月19日(水)に当財団の理事会が大阪で開催され、財団法人としての最終の事業年度にあたる2010年4月─11月期の事業報告等ならびに公益財団法人として最初の事業年度にあたる2010年12月─2011年3月期の事業計画書等が承認されました。
詳細については、ホームページ上の「2010年4月―11月期事業報告」等ならびに「2010年12月─2011年3月期事業計画書」等をご覧ください。
(1)「ジャパニーズ・ミラーズ」シリーズ
1) カンボジア語出版
「本田 宗一郎 夢を力に」(日本経済新聞社刊)
本田 宗一郎 著
スワイ レン 訳
本書はカンボジアにおける5番目の翻訳作品です。
カンボジアの学校、図書館などに寄贈させていただきました。
本田宗一郎の生き方、人間的魅力を通して日本人のたくましさや生き方を、カンボジアの人々に理解していただければ幸いです。
2) タイ語出版
「14歳の君へ」(毎日新聞社刊)
池田 晶子 著
宇戸 マリー 訳
本書はタイにおける10番目の翻訳作品です。
なぜ人は生きるのか?何のために生きるのか?よりよく生きていくために考えておきたい事柄を「友愛」「個性」など16のキーワードにまとめ、好評を博した「人生の教科書」です。タイの若い世代にも人生を送るための指針として読んでいただければ幸いです。
(1)ミャンマーの寺子屋に文房具を寄贈
9月2日、大同生命100周年事業で建設したピンレーブ寺、ミガダーウォン寺およびナツマウツ寺の各寺子屋を訪問し、勉学環境に恵まれない子どもたちに、ソフト面からの支援として持参した文房具(ノート、鉛筆、ボールペン)を寄贈しました。
ピンレーブ寺寺子屋
ミガダーウォン寺寺子屋
ナツマウツ寺寺子屋
奨学生と記念写真
(1)ミャンマーの奨学生と面談
9月4日に旧首都ヤンゴンにおいて、奨学生(奨学生13名全員、卒業生5名出席)と面談を行いました。
面談は各学年別に行い約2時間15分にわたり、当財団の奨学金制度の目的を徹底するとともに、奨学生の現況等を聴取しました。
(1)「アジアの現代文芸」シリーズ
スリランカの作品 「変わりゆく村」
著者 マーティン・ウィクラマシンハ
訳者 野口 忠司・縫田 健一
「アジアの現代文芸」シリーズの55冊目にあたり、スリランカとしては初めての作品になります。
本書では、スリランカが英国植民地であった20世紀初頭の地方貴族の崩壊と新勢力層の台頭が赤裸々に描かれています。
この作品を通して、20世紀初頭のシンハラ人社会やシンハラ人の生き方、悩みなど、さらにはその背景となる当時のスリランカの地勢的条件や風土にまで、思いを広げてご理解いただければ幸いです。
第25回大同生命地域研究賞の贈呈式が、7月16日にクラブ関西(大阪市 )で開催され、次の方々が受賞されました。
第25回大同生命地域研究賞選考委員会(委員長松原正毅氏)が5月26日に大阪市で開催されました。
受賞者については大同生命地域研究賞の贈呈式を参照ください。
(1)3月17日に、本財団の役員会(評議員会、理事会)が大阪で開催され、2010年度の事業計画等が承認されました。
(2)6月11日に、本財団の役員会(評議員会、理事会)が大阪で開催され、2009年度の事業報告等が承認されました。
詳細については、ホームページ上の「2009年度事業報告書」等を参照願います。
(1)「ジャパニーズ・ミラーズ」シリーズ
1) ベトナム語出版
「野口 英世」(ポプラ社刊)
馬場正男 著
ズオン・チ・ツェト・ミン 訳
本書はベトナムにおける2番目の翻訳作品です。
野口英世博士は、日本の東北地方の貧しい農家に生まれ、幼い頃いろりで大やけどをして右手が不自由となる逆境にめげることなく、自分自身と戦い、たとえ失敗しても志を捨てず、より大きな目標に向かって努力に努力を重ねた人でした。彼の歩んだ道を知ることは、日本人だけでなくベトナムの人々にとって、学ぶ点が多いことでしょう。
2) ラオス語出版
「宮沢 賢治」(ポプラ社刊)
西本 鶏介 著
チャンタソン・インタヴォン 訳
本書はラオスにおける3番目の翻訳作品です。
人物伝である「宮沢 賢治」をラオスの多くの国民の皆さんに読んでいただくと共に、優しい心をもち自然の中に生き、自分の理想に向かって頑張った宮沢賢治の生き方を理解していただけたら幸いです。
(1)「アジアの現代文芸」シリーズ
ミャンマーの作品「テインペーミン短編集」
テインペーミン 著
南田みどり 訳
本書はミャンマーとしては7作品目、「アジアの現代文芸」シリーズの54作品目の出版となります。
この短編集には、ミャンマーにおける議会制民主主義からビルマ式社会主義への体制の変遷を時代背景とした、8作品を収めています。
本書は、ミャンマーの社会が変遷する中で、時代に翻弄される民衆の姿を浮き彫りにするだけでなく、そこから、戦後の激動を真摯に生きた著者の心の軌跡をも読み取ることができます。