HOME  >  お知らせ  >  2019年度  >  アジアの現代文芸「復活祭前日」を翻訳出版

「アジアの現代文芸」シリーズの73冊目として、以下の作品を出版しました。

本書イランの文芸作品は、当シリーズで初の紹介となります。書籍は全国の公共図書館に寄贈いたします。

(本作品に関しましては、電子書籍による公開はありません。)

ニュースリリースはこちらをご覧ください。

・作品名:復活祭前日
・著作者:ゾヤ・ピールザード
・翻訳者:藤元 優子


かつてイランの現代文学は、男性知識人によるものが中心でしたが、1990年代から急激に女性作家が台頭し、日常生活を題材に現代女性の生き方を問う作品が次々に生み出されてきました。

本書は、イスラーム革命を生きたイランを代表する女性作家ゾヤ・ピールザードによる短編集で、「女性が心の自由を貫くことの意味と代償」がテーマの一つになっています。

異教徒間の恋愛事情が、切れの良いスピード感と小気味よいリズムをもった文体で表現されており、繊細さやユーモアに満ちあふれた、いずれも魅力的な作品です。