当財団の翻訳出版事業「アジアの現代文芸」シリーズにおいて、2019年11月にイラン作品として初めて翻訳出版した『復活祭前日』(ゾヤ・ピールザード著、イラン作品の日本語への翻訳)の翻訳者である藤元優子氏(大阪大学大学院教授)に対し、日本翻訳家協会(※)から翻訳特別賞が授与されました。この翻訳特別賞は、同協会が、過去1年間で特に優秀だった作品(翻訳者)に対して贈られる賞です。
イランの国語がペルシア語ということもあり、現代のイラン文学作品に接する機会が極めて少ない中、藤元先生が積極的に現代イラン文学の翻訳、紹介に努めておられることが評価されました。
※日本翻訳家協会は1953年(昭和 28年)に創立されたNPO法人で、ユネスコ傘下の国際翻訳家連盟に日本唯一の正式会員として加盟し、翻訳出版の質的向上と国際的な文化交流を目指す観点から、毎年、優れた翻訳書を刊行した翻訳家と出版社を顕彰しています。
なお、当財団は2007年10月に、同協会から日本翻訳出版文化賞(過去1年間でもっとも優れた翻訳書を刊行した出版社に対して贈られる賞)を受賞しています。大同生命国際文化基金は、今後とも引き続き、良質な作品が多いにもかかわらず、一般の人の目に触れる機会が少ないアジアの現代文芸作品を翻訳出版してまいります。
受賞にあたり、藤元先生から、ビデオメッセージをいただきましたので、以下のURLからご覧ください。
〇藤元優子 先生 日本翻訳家協会 翻訳特別賞 受賞メッセージ
〇出版時のニュースリリース
○財団Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCA4wT7QhAqlnwx6bkN6CuCQ