アジアの現代文芸の翻訳出版
インドネシア
出版年月日 1990年1月11日
ニ・ポロック
- 著者
- :ヤティ・マルヤティ・ウィハルジャ 著
- 翻訳者
- :佐々木重次 監修、山根しのぶ 訳
- 総頁数
- :227
この作品は、女性作家の筆による、バリ島サヌールに実在した女性の自叙伝風小説です。美しく魅力的なバリ島の風景の中で、ベルギー出身の有名な画家アドリアン・ジャン・ル・マヨール・デ・マープルと、生存中は名が知れわたっていたニ・ニョマン・ポロックというバリのレゴンの踊り子との愛の物語です。バリ島の宮廷舞踏レゴンの踊り子だった少女ニ・ポロックは、画家マヨール氏と18歳で結婚し、自分もまた彼を助けて生涯を芸術に捧げようと決心します。夫の亡き後、イタリア人医師と再婚しますが、彼は任務のためバリ島を離れてしまいます。ひとり残ったニ・ポロックは、亡き夫マヨール氏との思い出の家を美術館に改装し、彼の絵画作品の保存に努めました。