アジアの現代文芸の翻訳出版
フィリピン
出版年月日 1997年3月30日
鰐の涙
- 著者
- :アマド・V・ヘルナンデス 著
- 翻訳者
- :大上正直 監修、蜂谷純子 訳
- 総頁数
- :355
フィリピンは、過去においてスペイン、アメリカ、日本といった外国の支配を受けた結果、アジアの諸国のなかでも、特異の文化を持つといわれています。この作品は、フィリピンのどこにでもあるような町サンピロンを舞台に、権力者の腐敗と民情を描いたものです。“鰐”とあだ名されている狡猾な地主ドニャ・レオナ。小作人と住人たちは組合をつくり、鰐に闘いを挑みますが・・・。本書を通じて、フィリピン民衆の真の姿と心、そして現実の生活を感じとることができます。