アジアの現代文芸の翻訳出版
タイ
出版年月日 1991年7月29日
地、水そして花
- 著者
- :サクチャイ・バムルンポン 著
- 翻訳者
- :吉岡みね子 訳
- 総頁数
- :457
本書は、第二次世界大戦の終結から40年余、当時「自由タイ」運動に加わった一市民の体験を回顧して生まれた作品です。太平洋戦争という大きな歴史の荒波に翻弄された人間の運命を描いています。
著者サクチャイ・バムルンポンは元外交官であるだけに、史実を追う目は鋭く、かつ正確です。特に、連合軍作戦としての海外秘密部隊の一環として遂行された「自由タイ」の活動を、末端グループの動きに焦点を絞って描いています。現代史の証言が織り込まれた本書を通して、第二次世界大戦下のタイの歴史はもとより、日タイ関係の歴史、そして世界情勢を知ることができます。