アジアの現代文芸の翻訳出版
タイ
出版年月日 1990年7月27日
ナーンラム
- 著者
- :セーニー・サオワポン他 著
- 翻訳者
- :タイ国言語・図書協会 編、吉岡みね子 訳
- 総頁数
- :387
本書には、タイの作家15人による29編の詩・短編・戯曲が収録されています。表題作の「ナーンラム」は「踊り子」という意味です。ある漁村に美しい少女がいました。海の若者たちは皆、彼女に憧れていました。その少女が突然村から出て行ってしまいます。しばらくすると、彼女が花形ナーンラムになったという噂が流れます。若者たちが彼女のことを忘れかけた頃、夫と死別した彼女が子供を連れて再び村に戻ってきました。彼女はやがて、一人で漁に出るようになります。
この表題作を書いたアッシリ・タマチョートは、「クントーン...お前は暁に戻るだろう」(本書収録)で1981年に東南アジア文学賞を受賞しており、収録作家15人中4人が同賞を受賞しています。