アジアの現代文芸の翻訳出版
タイ
出版年月日 1987年2月28日
アジアにかかる虹
- 著者
- :スミット・ヘーマサトン、アキン・ラピーパット 著
- 翻訳者
- :野中耕一 編訳
- 総頁数
- :287
本書は、タイにおける著名な教育家であり、タイのスラムの子供たち、住民のために献身的な努力を続けるプラティープ女史の生い立ちと数々の活躍をつづった評伝です。後半には、コーンケーン大学のアキン教授の論文『スラム―問題の所在と解決方法』が収められています。スラムに生まれた少女・プラティープ女史は、小学生の頃から働きながら高等師範夜間部を卒業します。タイは目覚しい発展を遂げますが、その発展から取り残された部分も多く、スラムもその一つです。プラティープ女史は、スラムの劣悪な環境にある子供たちと家族を支援し、スラム住民の地位、生活の改善のために闘いました。プラティープ女史の人柄や功績を描いた本書からは、スラム問題やその性格についての知識をも深めることができます。