アジアの現代文芸の翻訳出版
ラオス
出版年月日 1993年12月19日
ムアン・プアンの姉妹
- 著者
- :スワントーン・ブッパーヌウォング 著
- 翻訳者
- :星野龍夫 訳
- 総頁数
- :386
ラオスの完全独立を求めた愛国戦線と旧王国側との激しい内乱を舞台に、冷戦時代の大国アメリカの軍事介入をも交えて、青年男女が、愛する祖国のために果敢に闘う姿を生き生きと描いた長編小説です。軍人を父に持つウォンペット、ウォンパンの双子の姉妹は、内乱の渦に巻き込まれ別々の路を歩んでいましたが、故郷ムアン・プアンで念願の再会を果たします。本書は、すべてのラオス人が一致団結して侵略戦争を闘った時代に書かれたもので、著者のスワントーン・ブッパーヌウォング氏は、ラオス人の愛国心や勇気、特にラオス女性の犠牲的精神や勇敢さを力強く描いています。美しい自然の中、戦闘を通して、友情、恋愛、相互扶助の精神が爽やかに繰り広げられるラオス現代文学の一傑作です。