アジアの現代文芸の翻訳出版
イラン
出版年月日 2019年11月21日
復活祭前日
- 著者
- :ゾヤ・ピールザード 著
- 翻訳者
- :藤元優子 編訳
- 総頁数
- :253
かつてイランの現代文学は、男性知識人によるものが中心でしたが、1990年代から急激に女性作家が台頭し、日常生活を題材に現代女性の生き方を問う作品が次々に生み出されてきました。
本書は、イスラーム革命を生きたイランを代表する女性作家ゾヤ・ピールザードによる短編集で、「女性が心の自由を貫くことの意味と代償」がテーマの一つになっています。
異教徒間の恋愛事情が、切れの良いスピード感と小気味よいリズムをもった文体で表現されており、繊細さやユーモアに満ちあふれた、いずれも魅力的な作品です。