アジアの現代文芸の翻訳出版
インド
出版年月日 2002年3月29日
私の兄バルラージ
- 著者
- :ビーシュム・サーヘニー 著
- 翻訳者
- :田中敏雄、鈴木美和 訳
- 総頁数
- :298
この作品は、当財団が1991年に翻訳出版した『タマス』の著者ビーシュム・サーヘニー氏が、兄バルラージ・サーヘニーの生涯を著した評伝の全訳です。バルラージ・サーヘニーは、インドの社会派ヒンディー映画を代表する俳優の一人です。タゴールとガンディーのそばで暮らしたのち、第二次世界大戦中のロンドンでBBCに勤務しました。帰国後、分離独立により故郷を喪失しましたが、苦労の末に映画俳優として成功し、映画・演劇・文学などの多分野で活躍しながら、積極的な社会活動を行いました。本書は一人の俳優の生涯を扱ったものですが、分離独立後のボンベイ(現ムンバイ)の映画界、演劇運動の状況など、さまざまな関心に応える情報も含まれています。