大村 次郷氏

略 歴
現職 フォト・ジャーナリスト
主な著書・論文
1. 「聖なるカトマンズ」(文・写真共 山と渓谷社 1976)
  2. 平凡社カラー新書・聖行シリーズ
「ネパールの生神様」「スリランカの三宝」「トルコの旋舞教団」
「イスタンブール案内」「インドの黄金寺院」
(文/那谷敏郎・元朝日新聞社編集委員 平凡社1977〜1982)
  3. 「ヒマラヤの彼方から」(文/飯島茂 NHKブックスカラー版 1982)
  4. 「聖地スリランカ」(文/青木保 日本放送出版協会 1985)
  5. 「アジア・グラフィティ」(文・写真共 朝日新聞社 1986)
  6. 「インド こころの旅」(文/中村元 日本放送出版協会 1987)
  7. NHK特集「シルクロード」第1部〜第3部
NHK特集「大黄河」
NHK特集「韓国古寺巡礼」
NHK特集「デザイン紀行」などのスチールを担当
  8. 「アジア食文化の旅」(文・写真共 朝日文庫 1989)
  9. 「イスタンブール歴史散歩」(文/鈴木董 河出書房新社 1993)
  10. 「新アジア漫遊」(文・写真共 朝日文庫 1994)
  11. 「釈尊」(日本放送出版協会 1995)
  12. 「ブッダ」(文/安田治樹 河出書房新社 1996)
     
  以上のほか現在にいたるまで多数
尚、30年間の膨大なフィルムをもとに写真集シリーズ「大村次郷〜アジアをゆく」(集英社)を刊行予定。


  業績紹介

「アジア諸地域におけるフォト・ルポルタージュの顕著な功績」に対して


大村次郷氏は、アジア・オリエントをひたすら撮り続けてきたフォト・ジャーナリストである。

この30年間、朝鮮、中国大陸、東南アジア、インド亜大陸、西アジア、オリエントの地域におもむくこと、実に350回に及ぶ。取材の対象も、かつての四大文明、三大世界宗教を基盤とする考古、美術の遺跡、諸地域の民俗、宗教、儀礼、祭りから人々の暮らしにまで及んでいる。市場、茶店から小さな家々の台所。人々は何をどう食べているのか・・・。そして植民地、内戦の悲劇と、ありとあらゆる領域にわたる。

ある時は厳寒のカッパドキアの洞窟にもぐっていると思えば、ある時はベトナムの枯葉剤の爪跡を撮っている。またある時はフィリピン高地のライス・テラスを取材し、ある時は極暑の南インドでダウ船をつくる人々にカメラを向けているのである。  

今世紀のアジアは植民地の傷跡深く、哀しく貧しい人々に溢れている。しかし、大地はあくまでも豊穣で、その生命力は決して衰えていない。大村次郷氏は、さまざまな切り口でそのアジアの諸相を捉えるのだ。大村氏の仕事は、写真を通じてアジアを思索する作業と言える。  

写真とともに彼の書く文章もまた魅力的である。それは地を這うような取材から得た真実の報告だからである。それはまた全アジアの人々への愛に裏打ちされているからである。  

21世紀のアジアの姿を考えるうえで、氏の持続的に積み重ねた業績が果す役割は大きいと言えるだろう。

紹介者:船曳 由美氏(株式会社集英社文芸編集部 文芸企画室編集長)

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